2015年11月10日

不登校大学小論文集を公開いたします。

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はじめに
特定非営利活動法人東京シューレ理事長
学校法人東京シューレ学園理事長
奥地 圭子

 学校外の子どもの居場所・学び場・子どもたちの活動の場として、東京シューレを開設したのは1985年6月24日のことでした。それから30年、不登校の子どもや若者、その親たちと関わりながらやってきた日常は、世間の否定的なイメージを背後に感じつつも、楽しく、豊かで、子どもたちの健気さや素晴らしさに感動する日々であり、本当にたくさんのことを学んできました。不登校を通して、日本の社会というものがよく見え、学校へ行って当たり前なのだ、学校へ行か(け)ない子は自立できないのだ、親の育て方が悪い、甘えだ、弱いのだ等、不登校に関する世間の見方も、実際を通すと違うと感じました。学校って何だろう、教育ってどう考えたらいいのだろう、親子とは、社会性とは、学力とは、義務教育とは、子どもの権利とは、生きるとは、等々ほんとうにたくさんのことを問われてきた30年であり、新しく夢を見た30年でもありました。
 東京シューレ30周年記念事業を考えるにあたり、不登校とは何だったのか、またどんな未来性をもっているのか、いろいろな側面から歴史をふまえて捉え方を深めたい、それを今後を拓く力にもしたい、との思いから「不登校大学」を企画しました。幸いに、私たちが是非にと思って講師にお願いした皆様が、それぞれお忙しい中お引き受けくださり、これほどの講師を揃えて開講できたのは感謝に耐えません。また、費用と時間の面でなかなか厳しいと思われた受講生も、たいへん多くの方々にお申し込みをいただき、実際に始まってからも水曜の夜や土日に連続で組ませていただいたにもかかわらず、毎日熱心に参加くださり、心より御礼申し上げます。
 30年にちなんで30講座開設させていただきましたが、この冊子は、それを終えての小論文や感想です。ご提出いただいた方を収録させていただいており、それに対しても厚く御礼申し上げます。
 この冊子が、不登校、ひいては子どもや教育について、あるいは日本の社会について考える何らかの参考になれば幸いです。
 私自身は17日のうち15日分を参加して全30講座のうち25講座を共に学び、ディスカッションし、終了後のティータイムでまた講師を囲んでおしゃべりをし、という時間を共有することができ、充実した時を過ごさせていただき、未来への期待も持ち、感謝でいっぱいです。皆様ありがとうございました。
 この冊子の発行をもちまして、不登校大学の終了とさせていただきます。
posted by allshure at 17:05| 情報